昆虫採集(特に木などの高いところに掴まっている甲虫類)において、捕虫網(虫網)の役割とその効果は絶大です。採集の成功率を上げたいのなら、ぜひお気に入りの1つを持っておきたいところです。
ただし、網が付いていればなんでもよいわけではありません。小川で魚を捕るなら三角型のたも網、蝶々などの飛行している昆虫をとるなら口径の広い捕虫網を使うなど、目的によってその形が異なります。目的に合わせた網を使うことで、よい結果を出すことができます。
さて、カブトムシ・クワガタ採集における捕虫網で考慮すべきなのは以下の3点。
・高さ:高い位置の樹液に集まっている甲虫を確実に捕獲する。
・網のコンパクト性:網が大きすぎては、途中の枝に阻まれて目的の位置まで伸ばすことができない。
・網のフィット性:フィット性がないと、木と網の隙間から虫たちは逃げてしまう。
この3つの条件はどれも外せないものですが、市販の虫網は高さが足りていなかったり、網のフィット性がなかったりして、甲虫採集に不向きなものが大多数です。
しかし、中には上記3点をクリアした素晴らしい商品があります。それがこちらです。
あみのエーワン 新ピンポイントハンター260(通常価格3,300円)
・高さ:2m65cmまで三段階伸縮で伸びる
・網のコンパクト性:口径14cm程度しかない
・網のフィット性:網の枠にバネ素材を用いている
高さは市販の網の中でもトップクラス。高いところの樹液に集まっている虫も、枝の隙間から狙えて、木に網をぴったりとかぶせることができます。深さも結構あるので、かぶせた後は網を揺すって網の中に落とせば簡単に採集できます。
この網でも届かないところに居る虫は、木を蹴って落とすのが手っ取り早いですが、万が一途中の枝に引っかかったとしても、この虫網を使えば、そういった事態でも捕まえることができます。
また、この虫網の先端は簡単に取り外せるように設計されているので、網が破損したとしても先端だけの交換で済みます。
さらに、この先端は別の種類の網に交換することもできるので、持ち手はそのままで、魚用の網や、飛行タイプ用の大口径の網に交換できるのです。(交換用の網はエーワンの公式サイトから購入可能)
まさに万能網です。山や雑木林に入るときは基本的にこの網を使用しています。足元が草で生い茂っているところは、この網の柄を使って蛇などがいないか、安全を確認しながら進むこともできます。
急登では杖代わりとして使ってしまっていますが、丈夫に作られていると思います。値段(3,300円)もお手頃なのでおすすめです。場所によってですが山新やカインズなどのホームセンターで販売していると思います。