飼育ケースは「昆虫用飼育ケース」と名がつく市販品であれば全て利用できます。
ただ一般のプラケースに準ずる価格帯の『クリアースライダー』『コバエシャッターケース』の2点が飼育者間で最も多用されています。
こちらの2点がたくさんの飼育者たちに好まれる利点を説明します。
・ダニ・コバエ等の侵入・繁殖を防ぐ(コバエは成虫に影響はありませんが室内飼い時の衛生悪化に繋がります。ダニ等は成虫の腹板に寄生する上、腹部上方にある気門に入り込むと呼吸を妨げるケースもあります。)
・ケース内の環境の変化が緩やか
(細かいスリットや通気性の良い不織布を蓋に用いており、湿度や温度の急激な変化が起こりにくくなります。)
・各種サイズの豊富さ
(SS〜特大までの単独飼育・繁殖など用途に沿った各サイズが揃っており、一度揃えれば目的ごとに流用できる使い勝手の良さが高くなります。)
・仕切りがついている
セパレーターと溝が標準装備されていて、相性の悪い成虫や未成熟のオス・メスを完全に遮断し同ケース内で飼育することが可能です。
カブトムシやクワガタムシ専用に作られたプラケースで、しかも他のプラケースと比較し値段も大して変わらないことから、私はこの『コバエシャッターケース』『クリアースライダーケース』をほぼ全ての個体に使用しています。
規格も全く同じであり積み重ねることを前提に、安定して置ける仕様を持つケースというメリットもあります。
何より統一感があり、透明度も高いので個々の個体の観察がかなり簡単になりました。弱った個体や餌食いの悪い個体も発見しやすいので、是非おすすめします。