常北ファーム 代表:飯村貴洋(Twitter

小学生の頃からカブトムシ・クワガタ採集が好き

朝起きるのが苦手で、ほぼ毎朝登校班の集合時間に遅刻していた小学生の私ですが、夏休みだけは毎朝5時前に自然に目が覚めて、近所の雑木林へ自転車を走らせていました。

夏の朝の少しひんやりとした空気の中、朝5時に流れる町内放送の「恋はみずいろ」を聴きながら「今日はなにが採れるかな。」と、胸を高鳴らせながらクヌギを蹴ったり、街灯下の植木を覗いたりしたのはとても懐かしい思い出です。

近所の雑木林で採れるのはカブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタが主で、私の地域では、ミヤマクワガタはとても貴重で、毎年1匹採れればいい方でした。

ある夏、いつものクヌギを蹴ったら、「ボトッ」という音と共に、とても大きなミヤマクワガタのオスが落ちてきました。とても立派な冠を持っていて、それを見つけた瞬間の興奮は言葉にできない程のものがありました。

その夏、それ以外のミヤマクワガタは採れませんでしたが、初めて自分で見つけた大きなミヤマクワガタを大事に育て、四六時中眺めていたのを覚えています。知識がなかった私は、「大事に育てれば冬を越して来年まで帰るかもしれない」と淡い期待を抱いていましたが、結局、そのミヤマクワガタは10月頃に死んでしまいました。

生き物を育てるという経験

中学生、高校生、大学生の間は昆虫採集から離れてしまいましたが、社会人になった頃に偶然、ミヤマクワガタを見つけて、小学生の頃の記憶が蘇ってきました。

カブトムシ・クワガタなどの生き物は、成虫から卵、幼虫、蛹、そしてまた成虫へと続くサイクルを観察することができます。生き物の生態や特徴を考えて育てるという経験からは、たくさん学ぶことができるかもしれません。

常北ファームについて

常北ファームでは、カブトムシ・クワガタなどを飼育してみたいと思う、より多くの人が、その生態や特徴を理解して適切に飼育できることを目的に、オンラインサイト上での飼育情報の公開と、カブトムシ・クワガタや飼育用品の販売を行っています。

環境の保全について

今では、あの大きなミヤマクワガタを見つけた雑木林の姿はなく、ソーラーパネルに置き換わっています。土地の開発だけでなく、地球温暖化などの影響もあり、カブトムシ・クワガタの生息できる環境は年々減少しつつあります。そこで、上記の目的に加えて、「持続可能な採集場所づくり」を目的としたクラウドファンディングも考えています。将来にわたって沢山の人が昆虫採集・飼育を楽しめるようになればと思っています。

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